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~Adventures of a Curious Character~

名画座「シネマヴェーラ」

Interior of the Washoe Theater

「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞を受賞しましたね。普段は絶対にしないのですが、なぜかミーハーにも、六本木でやっていた凱旋上映を見に行きました。呆れられるかもしれませんが、映画館で映画を見るのは実に1年半以上ぶりで、非常に新鮮でした。

皆は僕より映画館に行っているものとして「呆れられるかもしれませんが」、と書いたのですが、実際皆さんはどれくらい足を運んでいるのでしょうか。 時間はあるけどお金がない学生は一体どうしているのでしょうか?


学生は1500円も払いたくない

もちろん、映画館ならではの大スクリーン、迫力の立体音響、予告編の最中に食べ終わってしまうポップコーン、そして、あの何とも言えない雰囲気。家では絶対に味わうことのできないものが映画館には確かにあります。

とは言え、やはり学生にとっての1500円は手痛い出費と言えるのではないでしょうか。それだけのお金があればレンタルDVDを3~5本借りられる上に、最近ではセルDVDも驚くほど安くなっていて、名画シリーズでは500円、往年の名作に加え、最近の作品でも1500円を切るものが数多くあります。先ほども書きましたが、学生は「時間はあるけれどもお金がない」のです。(勉強してて時間なんてないよ、という意見は受け付けます。あくまで一般論。)

映画館で見たいのも事実、そして安さを追求したいのも事実。落としどころの行き着く先は、そう、名画座です。

めっきり数の減った名画座

名画座といえば映画評論家・映画監督のみならず、作家、音楽家、はたまた大企業の経営者が、「学生時代はどのように過ごしたのですか?」と聞かれた際、「映画を年に○百本はみたね、お金はなかったから名画座に通い詰めたものだよ」と答えているのをどこかで目にしたことのあるかたもいるのではないでしょうか。「安く映画を見る」ことの代名詞、それが名画座だと言えます。

そんな名画座も昔はVHS、そして現在はDVDの爆発的な普及によって減少の一途を辿り、いまでは最も名画座が多く存在する東京でも14館しかありません

弁護士が館長?

その14館のうちの1つが渋谷・円山町にある「シネマヴェーラ」です。

開館したのは2006年1月。弁護士の内藤篤さんが個人でオーナーをしています。
内藤さんは、弁護士として映画やドラマ、音楽の利権に関わる仕事をし、例えばドラマ・エンジンのクレジットにきちんと名前が記載されています

内藤さんは映画を年に350本ほど見る学生時代を過ごしたそうで、「作品の面白さで劇場に足を運ぶ若い世代を少しでも増やしていければと思います。」と名画座設立の理由を語っています。

特集が面白い

実をいうと、僕はこのシネマヴェーラの開館日に足を運びました。確か整理券番号は4だったと記憶しています。特集は「北野武」。キッズ・リターン、ソナチネ、Brotherなどを初めて映画館で見ました。いやぁ実に良かった。

僕はそれまで、同じ監督の作品を一度に見たり、同じ時代・題材の見たりするという経験をしたことがなかったですから、「映画といえば個別の作品を見るもの」と、勝手に思い込んでいました。

ですが、野武特集にしろ、その他の特集にしろ、同じグループの作品を立て続けに見ることによって、これまで意識していなかった部分が見えたりするものなんだなと改めて感じたわけです。DVDをレンタルしてきても、日にちが空いてしまうのが殆どなので、映画館で見ること(名画座で見ること)で、ここまで違うものか、と驚いたものです。

それに加えて、2本立て、3本立てにはまた違ったメリットも存在します。それは、「2本立てのうち、1本を目当てに行ったにもかかわらず、2本目に魅了された」という、受動的な発見が存在することです。これはDVDのレンタルでは絶対に真似のできないことでしょう。

過去の特集は、北野武、小津安二郎といった監督特集を始め、アニメ特集、ロマンポルノ特集などなど、多岐に渡っています。

気になる料金は・・・

ここまでは名画座の解説、シネマヴェーラの説明をしてきましたが、はじめの方でも触れたように、名画座といえば安さが魅力の1つです。もちろんシネマヴェーラもそこはきちんと押さえています。

1本ではなく、2本立てで大人1400円(会員になるとさらに安くなるそうです)、そして大学生・高校生はなんと800円!
学生の場合、本数が2倍になって料金が2分の1ですよ。僕のような学生はもちろん、社会人の皆さんも足を運んでみては如何でしょうか。 映画を楽しめるだけではなく、学生時代の気分、思い出が蘇ってくるかもしれませんよ?

リンク

シネマヴェーラ
渋谷文化(内藤さんのインタビュー記事)



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