そもそも、なぜ債券は親しみにくいのか?
債券と言われてもピンとこない方も多いでしょう。理解していても「金利が支払われて、最終的に元本が返ってくる」や「企業が資金調達するときの手段の1つ」くらいの認識の人がほとんどではないでしょうか。もちろん、それは間違った認識ではないのですが、実はもう少し複雑です。
なぜ、それを知らない人が多いのか、僕なりに理由を考えてみました。
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債券に関する情報が少ない。(債券に関する本は突然専門的になりすぎて読みにくい、ブログも債券に触れていることは少ない、etc…)
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株式と同じく値段が上下するのに、株のように一覧で見られるソフトやウェブサイトが無い。
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個人投資家が社債などを取引できるほど大きな市場ではない。(金額的に大きくても流動性が低い)
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そもそも単価が異常に高い。
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etc…
以上の理由で、債券について知りたい人にとって学習のハードルが高いのだと思います。特に、マーケットの取引を通して色々と学ぶ、実践型タイプの人にとってはどうしようもないですね。
そこで登場するのが、PIMCOの”「ボンド・ベーシックス」です。
PIMCO -世界最大の債券専門運用会社-
PIMCO(Pacific Investment Management Company, LLC)は、投資信託などを運用している会社です。
しかし、他の一般的な運用会社、たとえば、世界最大の運用会社であるFidelityや、こんな相場でも異常なリターンを上げているBlack Rockなどと全く異なるところがあります。
それは「債券」に特化しているということです。1971年の設立当初から、運用するものすべて債券。債権に関するノウハウが蓄積された会社であり、債券のエキスパートが集う会社とも言えるでしょう。
Bond Basicsで債券を理解しよう
そんな債券のエキスパート集団がウェブサイトで公開しているのが”Bond Basics”。
「債券の基礎」や「社債の基礎知識」、「エマージング・マーケット債券の基礎知識」などの債券自体に関する解説はもちろんのこと、「イールド・カーブ(利回りの曲線)の解説」や「インフレーションとインフレーションが投資に与える影響」などの解説も載っています。
なんと言っても特質すべきは、その解りやすさです。
すべての解説にグラフや表が入っていて、直感的に理解しやすい。さらに、単なる日本語訳ではなく、理解しやすい文であるのが何より素晴らしい!
例えば、金融危機関連のニュース(主にReutersやBloombergのニュース)で出てくる”CDS”(Credit Default Swap)という用語を理解するには、間違いなくBond Basicsの「クレジット・デフォルト・スワップの解説」を読むのがベストだと思います。
ちなみに、全ての解説それぞれにPDF版が用意されているので、オフラインで読むこともできます。
英語を勉強したい方は、U.S.のサイトやヨーロッパ版のサイトのBond Basicsを読むことをオススメします。比較することで、用語の意味や使い方を理解できるのが良いです。
Bond Basicsには金利スワップの解説などもありますが、先物やオプションなどの解説はありません。「それでも、先物やオプションについても知りたい!」と思っているそこのあなた!(テレビショッピングみたいだな)
そんな貴方にオススメするのが「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」です。リンク先のレビュー数とその評価を見てもらえれば分かると思いますが、めちゃくちゃ分かりやすい!しかも安い!ハードカバーの小難しい本より、圧倒的に分かりやすいですよコレ。債券だけでは満足できない方は是非!
債券マーケットと日本人
話はやや変わりますが、”伝説のトレーダー”と呼ばれ、JP Morganの日本支店長をつとめた藤巻健史さんや、Solomon Brothersの副会長にまでなった明神茂さん、Morgan Stanleyの日本支店長をつとめた斎藤聖美さんらは、全て債券トレーダーでした。(藤巻さんは為替もやっていたし、明神さんはアービトラージャーだけれども、取引をしていたという意味で。)
サンプルが3人だけですが、日本人と債券の相性は良いのかもしれませんね。
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