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~Adventures of a Curious Character~

トレーニングは企業経営に似ている? [書評] 仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか

僕はこういう「なぜ系タイトル」が世の中に溢れすぎてて、余り好きじゃない。
しかし、極東ブログの記事がおもしろかったので、読んでしまった。まさか僕が読むとはなあ。

目次

  • 第1章 筋肉はビジネススキル
  • 第2章 目的は「続ける」こと
  • 第3章 トレーニングの原理原則
  • 第4章 トレーニングの常識・非常識
  • 第5章 トレーニングがうまくいく人、いかない人
  • 第6章 食事と睡眠の質を上げる
  • 第7章 フィットネスクラブ、トレーナーはどう選ぶ?
  • 第8章 できる人のトレーニング
  • 第9章 筋トレで学ぶ成功法則

時給が高い人は、ジムへ行っている

前述した極東ブログの記事の中でも

ある程度ぶっちゃけて言ってもいいと思うが、30代、40代の米国のビジネスエリートを思い出すと、彼らは男女ともにまず肉体が違う。これはがっちり筋トレしているなという感じがすぐにわかる。

via: 極東ブログ: [書評]仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか(山本ケイイチ)

と書かれている。このあとに「ごく個人的な印象なんでハズしているかもしれないが、最近は中国人エリートでもそれを感じる。」とも書かれているのだが、もはやビジネスエリート(の大半)が筋トレをしているのは、finalvent氏の個人的な印象ではなく、事実だ。

昨年、HBSに留学していた父がこう言っていた。

本当にみんな授業の前にジムに行くんだよ。朝一で。行ってないのは日本人くらいだった。僕は起きるの早いからジムに行ってたんだけど、朝からサイクリングマシーンで20km分とか走るんだよ向こうの人達って。

本当に朝からそんなトレーニングをしているとは。自分に近い人から事実を聞かされたことがなかったので、結構ショックだった。

他にも、父親が日系金融機関のNY(Wall Street)支店に勤めている友達の話では

Wall Streetの人って本当に朝一でジムに行ってから出勤するらしいよ。父親が言ってた

とのこと。

HBSもWall Streetも高年収の人しか存在しないような空間だ。少なくともそこにいる人達はジムに行っている。体を鍛えているというのは紛れもない事実なのだ。
(もちろん、体を鍛えたから金持ちになれるわけではないのは百も承知である。)

そして、その高年収集団の中に圧倒的な割合で存在するのがアングロサクソンだ。やつらパワフルすぎる。(間違っても非難しているわけではない。むしろ尊敬している)

さて、アングロサクソンたちは何のためにトレーニングしているのだろうか。トレーニングは筋肉を増やすためだけのものなのか。
その疑問への著者なりの解答がこの本に書かれている。

トレーニングで問題解決者になろう

読んで驚いたことがある。トレーニングは、企業経営にかなり似ているのだ。

第8章、「できる人のトレーニング」で、著者は「トレーニング開始までのフローチャート」と言うタイトルの図と文を載せていて、これが非常におもしろい。

  • 目的の明確化
  • 現状の把握
  • 目標の明確化
  • 仕組みづくり
  • 実行!

これを、会社に例えてみよう。
まず、目的の明確化は「会社の経営理念・ビジョンの明確化」に当たる。例えばGoogleの「世の中の情報を全てインデックス化する」と言ったようなもので、経営の判断基準になる。
次に、現状の把握は「自社の置かれている現状の把握」に当たる。経営における、現状把握のためのフレームワークには、「Company(自社)」、「Customer(顧客:市場)」、「Competitor(競合)」の頭文字をとった「3C」が有名だ。
そして、目標の明確化。これは「『目的(あるべき姿)』と『現状』のギャップを埋めるための解決策」である。解決策ではあるが、もちろん実行に移さなければ意味がない。
さて、仕組みづくりとは何だろうか。これは、「再現性を持たせる」ことであるのだが、今僕が持っている知識では経営のどの部分にあたるのか、的確な答えが浮かばない。失礼。

「あるべき姿」を明確にして、「現状」を冷静に把握する。そして、その2つの間に横たわるギャップを埋めるための「解決策」を考え、実行に移す。
まさに「問題発見プロフェッショナル」「問題解決プロフェッショナル」に書かれていることそのものなのだ。
だが、この2冊は「クライアントが企業」という視点で書かれている。それに対し、トレーニングはクライアントが自分だ。さらに、実行するのも自分。「あるべき姿」を決めるのも自分、トレーナーが決めるものなはずがない。そして、「現状」を冷静に把握できるのも、相当なナルシストを除けば自分自身である。もちろん、自分ができる範囲でジムに通うペースを決めるのも自分だ。

ファクトベースから、感情まで

この本ではデータを元にトレーニングの効果について説明し、ナチュラルに根性論を否定しているところも好感が持てる。一方で、ウェアのデザイン(おしゃれさ)がモチベーションを上げるという、経験に基づいた意見も書かれていてかなり面白い。

要は単なるスポーツバカが書いた本ではないのだ。それだけで、スポーツマン嫌いの人々も読みやすい本ではないかと思う。一読の価値アリだ。アングロサクソンに負けたくない人なら必読だろう。

著者のブログ。トップの画像がすごい。
山本ケイイチサバイバルフィットネスィットネス



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